
アニヴェルセル表参道
ART WORKS

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エントランスとなるハイテーブルが置かれる廊下部分は期間展示用の壁面となり、入ってくる人々の気持ちを高揚させる。 まず第一回目の作品ははやしまりこの色が美しい作品群を採用。
はやしの作品のシリーズでも色が象徴的に描かれた作品群。
日々の暮らしの中で感じたり、
恩恵を受けているものたちを
色で表現した作品たち。
透明度の高い絵の具(アメリカ製のアクリル絵の具) を重ね描かれた。
その色の持つ美しさと
タイトルが呼応するようである。
「冴」は水とも、早朝の空気とも滝の水ともとれる緊張感のある透き通った印象
「香」は太陽の香りにも草の香りにもとれるそんな幸せで明るい印象
「暁」はまさに暗い夜の中から明るい光が差し込み始めるその瞬間のドラマチックでありながら優しい印象
「照」は、まさに陽の光に照らされて明るくそして情熱的な印象

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チャペル側のエントランスとなる一番最初の壁ともなる
お出迎えの壁面も期間展示作品のエリア。
第一回目となるはやしの作品は、表参道側と相反するように 色が比較的落ち着いた作品たち。
まさにこれから時を奏でる場所となるチャペルにふさわしい作品群をチョイス。
はやしまりこの「FLOW」のシリーズの作品。
FLOWのシリーズは初めて彼女が自身の作品を制作し始めた時に 生まれた重力を使用して描かれた作品のシリーズの一つ。
こちらの作品は麻のキャンバスの地をそのままにジェッソなどを塗ることなく 直接描いた。
そうすることによって生まれる麻そのものの絵の具を吸い込んだり、また満ちて 滴るように流れるラインが、麻の力によって途中で止まり、また別のものは スピード良く流れる。
様々な要素がこの流れを作り出しているその様がまさに時を奏でているようでもある。

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先述にあった、はやしのFLOWのシリーズの作品に加えて、花のシリーズとの融合されたシリーズ。
絵の具に骨材を入れたもので描き、その上で透明度の高い絵の具で花を描き、重力によってさらに反応させる。
花が何層にも咲き、その周りを風がそよやかに吹いている様のようにも見え、また動いているようにも 見えるような不思議な奥行きを感じることがでる。

透明度の極めて高い絵の具を使用して何層にも描き、
また重力を利用して形作られた独特の形がまるで山や木々のように見える。
そこに細いグリーンのラインが踊るように呼応して動きのあるラインを形づり、 まるで風が舞っている様にも何かの音楽を奏でているかのようにも見える。
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はやしの作品の中でも特に人気のシリーズ
「つなぐ」。
新宿高島屋1Fに3M×10Mの大きな天井画を制作した際に生まれた。
一筋のラインが、複雑に入り組みながらも繋がり続け、一つの形を成す。 その様子を描いたもの。
麻キャンバスの加工する前のまっさらな状態の上に直接絵の具のチューブから 描きだすという大胆な描き方で、絶妙なバランス感覚で描かれたそのレイアウトと 素材感がなんとも潔い作品である。
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上の作品と同様、「つなぐ」のシリーズの作品。
左の作品と違うのは、その裏に描かれた世界。
そして、規則的に並んだ「つなぐ」の線。
麻の上に描かれた背景。
その上に描かれたライン。
そのラインは背景と呼応しながらも、はみ出し、さらなる空間を作り出している。
空の様にも、下から見上げた木々の葉の様にも見える。
人と人。空間と人をつなぐように。

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点で描かれたFUJITAの「Jewel」のシリーズ。
点一つ一つは不揃いで様々な形をしていても、集まって一つの大きな形を形成している。
花も一つの花びらでは花ではない。それぞれが集まり、美しく花開く。
幾何学的な様でもあり、不規則な様でもあり、太陽の様でもある。